2020年、勤めていた会社の出張で東京(HND)⇔福岡間の移動にスカイマーク(SKYMARK)を7回利用しました。平社員であった私はJALやANAなどのハイコストな航空会社を利用できるわけがなく、てっきりスカイマークはLCCだと思い込んでいました。
のちに自費で移動する機会があったのでチケットを探していると、LCCとして有名なピーチ(Peach)が見当たりません。羽田空港で発着する国内便のうち一番安く使える航空会社がスカイマークだったのです。
目次
スカイマークはLCCではなくMCC!
スカイマーク(SKYMARK)はLCCではなくMCCです。LCCは一時期話題になっただけあって軽く知識がありましたが、MCCという単語は初耳でした。
LCCとMCCの料金差はどれくらい?
東京⇔福岡間で「ピーチ(Peach)」と「スカイマーク(SKYMARK)」のチケット代を比較しました。LCCとMCCでは1.5倍~2倍の料金差が生まれます。年末年始、7月~8月、3月といった繁忙期は高めに設定されていることがあるので早めの予約をおすすめします。
東京(NRT)⇔福岡の航空チケット最安値
LCCのピーチ(Peach)を利用すると片道5,450円でチケットを買うことができます。搭乗予定日が1週間以内に迫っていても、曜日や時間を選ばなければ10,000円以内で入手できることがほとんどです。
▼2021年4月18日時点のスクリーンショット
▼ピーチの片道チケット代の内訳
- 運賃:4,890円
- 福岡空港旅客施設使用料(PSFC):110円
- 成田空港旅客施設使用料(PSFC):450円
東京(HND)⇔福岡の航空チケット最安値
羽田空港の国内線はLCCの運行がありません。MCCのスカイマーク(SKYMARK)を利用すると片道7,800円でチケットを購入することができます。しかし搭乗予定日が1週間以内であれば、15,000円以上になると見込んでおいた方が良いでしょう。1ヶ月先に10,000円以内で買えるチケットが残ってたらラッキーです。
▼1週間先のスクリーンショット
LCC(格安航空会社)を利用するデメリット
航空券代がとても安く済むところがLCCを使うメリットですが、デメリットもあります。以下の内容を読んでLCCが向いているかどうか判断してみてください。
預け手荷物が有料
LCCには預け手荷物の料金が含まれていないことがほとんどです。預け手荷物の料金が付帯しているプランを選択するか、オプションを追加しましょう。機内持ち込み手荷物だけの場合はLCCの恩恵をとても受けることができます。預け手荷物が1つある場合でも、MCCよりもLCCを使った方がまだ安くおさまります。
座席が狭い、座席指定が有料
LCCは乗客を多く運びたいため、座席前後の間隔が少し狭く設計されているエアバスを利用します。小柄な人であれば問題ありませんが、身長の高い人だと膝が前席にぶつかる可能性があります。
海外渡航時にLCCを利用すると長時間窮屈な体勢を強いられるため、FSCやスカイマーク(FSCと同じ広さ)の利用を検討した方が良いでしょう。
窓側や通路側のシートを指定したい人が多いと思いますが、LCCの基本プランでは座席指定が有料です。
機内サービスが乏しい
LCCでは無料のドリンクサービスが基本的に用意されていません。
機内持ち込み手荷物を頭上の荷物入れに収納する際、LCCのフライトアテンダントは基本的に手伝ってくれません。自分で持ち上げることのできない荷物は預けましょう。
変更手数料が有料
LCCで予約した航空券の日時変更を行う場合には、運賃の差額と手数料を支払う必要があります。
購入した航空券によってはキャンセルや日時変更がそもそも出来ない場合があるので注意が必要です。変更手数料が無料のプランを用意している航空会社もあります。
航空会社の規定を各自で確認する必要がありますが、コロナの影響や航空会社起因で減便や欠便になった場合は、予約したプランに関わらず無料で変更することができます。
WEBからの予約が基本
LCCでは人件費を節約するため、ウェブからの予約が基本となっています。電話予約を利用すると高い手数料が加算されることがあるため注意が必要です。
航空会社ラウンジが利用できない
LCCはすべての座席がエコノミークラスで統一されており、またコストを抑えた運用をしているため航空会社のラウンジを利用することはできません。
カードラウンジや有料ラウンジなどの利用は可能です。
空港の搭乗ゲートが保安検査場から遠い
LCCの搭乗ゲートは保安検査場から一番離れていることがほとんどです。MCCも比較的遠いイメージです。広い空港で搭乗する場合は、時間に余裕をもって行動することが求められます。
空港の搭乗ゲートから飛行機に乗れない場合がある
成田空港からピーチを利用する場合、搭乗橋(ボーディングブリッジ)を使わず、オープンスポットに沖止めされた飛行機までバスで移動して、設置されているタラップで乗り込みます。
LCCでは、駐機場が不足していたり、航空会社が支払う搭乗橋の利用料を抑えるために、このような対応がとられることがあります。
バス移動の際は団体行動が強いられることになりますので、嫌だと思う人もいるかもしれません。
日本国内の航空会社を3つに分類してみた
LCC、MCC、FSCの3種類に日本の航空会社を分類しました。それぞれの名前を航空会社カラーにしてみました。
日本国内のLCC(格安航空会社)一覧
ピーチ(Peach Aviation)
国内旅客便と、台湾などの東アジアへの国際旅客便を運航しているLCCの代表格ともいえる全日本空輸(ANA)の子会社です。
LCCといえばピーチとジェットスターを思い浮かべると思いますが、ジェットスターよりもほんの少し安い印象です。航空券の予約をすると、運賃の支払いに利用できるピーチポイントが貯まります。
2021年3月にピーチを利用したのですが、出発前にコロナの影響で復路が減便対象となってしまうということがありました。この場合は無料で往復の日程を変更することができ、運賃の差額も支払う必要はありませんでした。
ピーチの公式サイト:https://www.flypeach.com/
ジェットスター(Jetstar)
国内旅客便と国際旅客便の運航をしています。
「Club Jetstar」といった有料会員プログラムが用意されています。会員特別価格でチケットが購入できるため、Jetstarを頻繁に使う人にはお得です。
ジェットスターの公式サイト:https://www.jetstar.com/jp/ja/home
エアージャパン(Air Japan)
全日本空輸(ANA)のグループ会社です。
東京(NRT)からアジア・リゾート路線を結ぶ国際旅客便と、沖縄からアジア各都市を結ぶ貨物便を運航しています。ANAの予約ページと統一されており、エアージャパンのみに絞った検索をすることはできないようです。
エアージャパンの公式サイト:http://www.air-japan.co.jp/
春秋航空日本(SPRING JAPAN)
中国の航空会社である春秋航空が出資している格安航空会社です。
国内旅客便と国際旅客便の運航をしています。
春秋航空日本の公式サイト:https://jp.ch.com/
ジップエア(ZIPAIR Tokyo)
2020年に就航した日本航空(JAL)の完全子会社です。
東京(NRT)からバンコク、ソウル、ホノルルの3都市を結ぶ国際旅客線のLCCです。
ジップエアの公式サイト:https://www.zipair.net/ja
日本国内のMCC(中堅航空会社)一覧
スカイマーク(SKYMARK)
スカイマークは、2020年の国内線利用者が全日本空輸、日本航空に次いで第3位の航空会社です。機内アナウンスでも紹介されますが、定時運航率が3年連続1位、顧客満足度1位の2冠を達成しています。
私が搭乗した7回も定時運行しており、到着予定時刻よりも5~10分早く着くのは当たり前というほどでした。人気な理由が分かりますね。
座席指定は無料です。座先前後の間隔はANAやJALと同じなため、LCCよりもゆったりしている座席で快適に過ごせます。
2020年のコロナ期間中にスカイマークを利用したときは、搭乗者全員に不織布マスクが配られました。
▼スカイマークの無料機内サービス
- ネスレ キットカット ミニ(スカイマークオリジナルパッケージ)
- ネスカフェ ゴールドブレンド
- キャンディー
- おしぼり
- 毛布の貸し出し
スカイマークの公式サイト:https://www.skymark.co.jp/ja/
スターフライヤー(STARFLYER)
スターフライヤーは高級感のある白黒のデザインが特徴的です。スカイマークに顧客満足度首位の座を奪われるまではスターフライヤーが11年連続で1位でした。
「STAR LINK」というマイレージ会員サービスがあります。
スターフライヤーの公式サイト:https://www.starflyer.jp/
ソラシドエア(Solaseed Air)
全日本空輸(ANA)の子会社で、そら豆を連想させるような色合いのデザインです。「ソラシド スマイルクラブ」というマイレージサービスがあります。
ソラシドエアの公式サイト:https://www.solaseedair.jp/
エアドゥ(AIR DO)
北海道発着の国内旅客便を運行している全日本空輸(ANA)の子会社です。
エアドゥの公式サイト:https://www.airdo.jp/
日本国内のFSC(フルサービスキャリア)一覧
全日本空輸(ANA)
国内最大手の航空会社です。ANAマイレージクラブが有名ですね。
ANAの公式サイト:https://www.ana.co.jp/
日本航空(JAL)
日本における国内旅客便、国際旅客便の歴史は日本航空(JAL)から始まりました。
JALの公式サイト:https://www.jal.co.jp/jp/ja/
まとめ
国内移動の規制や旅行はコスト重視でLCC、海外への長旅ならサービスが充実したFSCのように用途によって使い分けると良いでしょう。
エアドゥ(AIR DO)のように地域に特化した航空会社もあるので、利用したい路線にLCCやMCCが運航しているかは事前に要チェックです。
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